【初心者】はじめてでもできる!フリーランスの確定申告!

フリーランスになったら確定申告をしましょう。
確定申告しないと脱税になるからです。
脱税すると家宅捜査されたり、罰金を支払うことになってしまいます。
嫌な思いをしないためにも、確定申告を学ぶことは大切なことなのです。

「確定申告って面倒そう…」

気持ちはわかります。
面倒そうだなぁ、というセンスも的を得ています。
ですが、フリーランスを目指したなら、確定申告は避けられないのです。

むずかしい言葉を控えて解説していますので、少しずつ自分に馴染ませていきましょう!
全体像を知ることで、確定申告のやるべきポイントをおさえていくのです!

会社では経理がやってくれたことですが、フリーランスは自分でやるべきこと。

重い腰があがっている、「今」こそ、やるべき時なのですよ!


確定申告とは、税額を割りだして税務署に報告すること!

確定申告とは、1年のあいだに発生したお金のやりとりを申告書にまとめて、割りだした税額を税務署に報告することです。

気をつけることは、確定申告することで、「国から○○円、所得税として払ってね!」と言われるわけではないよ、ということです。

確定申告をだすとことで、税務署で税額が割りだされるわけではありません。

税務署に税額を報告することが確定申告ですので、おぼえておきましょう!


個人事業主は48万円以上、副業なら20万円以上稼いだら、確定申告しよう!

「自分が申告をするべきかわからないよ!」

これを参考にしましょう!

  • 個人事業主なら、1年間の売り上げが48万円をこえているか!
  • 副業なら、1年間の売り上げが20万円をこえているか!

それぞれの金額をこえているなら、確定申告しましょう!

48万円以下なら、確定申告する必要はありません。
赤字だった場合も申告の必要はありませんので、おぼえておきましょう!


2/16~3/15に確定申告しよう!申告時期は毎年変わりません!

2/16~3/15に確定申告しましょう。

期間中に確定申告しないと、無申告加算税をはらうことになるので要注意です。

シンプルに、期限内に払うだけですよ!


【要チェック!】申告前に決めるべき4つのポイント!

確定申告をするまえに、整えておくべきポイントが4つあるので、チェックしておきましょう!

  • 申告方法は4つ!オススメはアプリ!
  • 青色申告・白色申告をえらぼう!
  • 帳簿をつけよう!
  • 住宅ローン控除は、確定申告しよう!

申告方法は4つ!オススメはアプリ!

申告する方法は4つあります。

  • 会計アプリ・会計ソフトから確定申告する
  • ネット〈e-Tax〉で確定申告する
  • 紙〈確定申告書類〉で確定申告する
  • 税理士さんにまかせる

会計アプリ・会計ソフトから確定申告する

会計アプリで帳簿をつけているなら、申告時期が近づくとアプリ内から申請できるようになります。

申告書類もいらないですし、ネット環境があれば確定申告できるので、オススメの手段です!

ちなみにぼくは「freee」つかってます。UIがシンプルで使いやすいからです。課金額でえらぶのもいいですが、ただでさえ小難しい作業なので、見やすさだったり使いやすいデザインでえらびました!

\ シンプルで使いやすい! /

ネット〈e-Tax〉で確定申告する

帳簿は自分なりにつけるので、申告だけネットで済ませたいな!というなら、e-Taxで確定申告しましょう!

e-Taxとは、国税庁が用意した、確定申告をネットでできるようにしたものです。


紙〈確定申告書類〉で確定申告する

帳簿も自分なりにつけるし、ネットはつかわないよ!というなら、紙〈確定申告書類〉で申告しましょう。


税理士さんにまかせる

面倒ごとは、プロに任せる!シンプルに、間違いない選択です。

たぶんこれで大丈夫でしょ!は、あとでイタイ目にあいます。

脱税の疑いがもたれると、家宅捜査がきます。会社の社長なら、レアなイベントではないはずです。

そこで税務署員の捜査により、ルール違反がみつかれば追徴課税です。


青色申告・白色申告をえらぼう!

「青色申告」と「白色申告」というのは、どのパターンで報告するか、というもので、実は3種類あります。

本当は3つあるのに、あたかも2つであるように見えるデザインが、ややこしくさせるんですよね。

  • 控除なし→白色申告〈簡易帳簿〉
  • 10万円控除→青色申告〈簡易帳簿〉
  • 65万円控除→青色申告〈複式簿記〉

この3種類は、それぞれの選択条件と保存条件があります。

それぞれみていきましょう!


控除なしの白色申告!用意する帳簿も1つだよ!

白色申告は帳簿がシンプルなので、控除枠がありません!

開業届を税務署へ出さないと、そもそも青色申告はえらべないので、フリーランスになりたてなら白色申告でも大丈夫です。

  • 開業届はいらないよ
  • 控除枠がないよ
  • 提出書類は3つ
  • 帳簿は1つ
〈確定申告で提出する3つの書類〉
  1. 確定申告書B
  2. 収支内訳書
  3. 控除証明書
〈帳簿の保存方法〉
  1. 法廷帳簿

10万円控除の青色申告!帳簿はノーマル!

10万円控除の青色申告は、提出する書類がかわり、保存する帳簿もふえます。

税務署へ開業届をださないと、そもそもえらべません。

不動産所得があるなら、青色申告をえらばないと控除がうけられないので要注意です!

  • 開業届・青色申告承認申請書の提出が必要
  • 控除枠は10万円
  • 提出書類は3つ
  • 用意する帳簿は5つ
〈10万円控除の確定申告で提出する3つの書類〉
  1. 確定申告書B
  2. 青色申告決算書
  3. 控除証明書
〈帳簿の保存方法〉
  1. 現金出納長
  2. 売掛帳
  3. 買掛帳
  4. 固定資産台帳
  5. 経費帳

65万円控除の青色申告!帳簿はややハード!

65万円控除の青色申告は、提出する書類がふえて、保存する帳簿もさらにふえます。

税務署へ開業届・青色申告承認申請書を提出しないと、そもそもえらべません。

不動産所得があるなら、青色申告をえらばないと控除がうけられないので要注意です!

  • 開業届・青色申告承認申請書の提出が必要
  • 控除枠は65万円
  • 提出書類は5つ
  • 用意する帳簿は7つ
〈65万円控除の確定申告で提出する5つの書類〉
  1. 確定申告書B
  2. 青色申告決算書
  3. 控除証明書
  4. 貸借対照表
  5. 損益計算書
〈用意する7つの帳簿〉
  1. 総勘定帳
  2. 仕訳帳
  3. 現金出納長
  4. 売掛帳
  5. 買掛帳
  6. 固定資産台帳
  7. 経費帳

フリーランスは帳簿をつけよう!

経費とは、仕事につかったお金のことです。

動画編集者で稼いでいるなら、仕事で必要なPC代やカメラ代が経費になる、ということです。仕事であるならば、移動に使ったレンタカーや、高速代、新幹線なんかも経費です。

帳簿とは、仕事でつかったお金をノートやデータにまとめることです。

フリーランスになったばかりだと、あまり聞きなれれていない言葉ではありますが、めちゃめちゃ重要なので、しっかり学んでおきましょう!


「住宅ローン控除」をつかうなら、確定申告しよう!

一軒家・マンションの世帯主は、確定申告してローンの控除をしましょう。

住宅ローンの控除は生ものです。いつでも同じ条件が用意されている制度ではないよ、ということです。

いくつか種類があるのですが、ポイントは2つです。

  • 新築物件か?中古物件か?
  • 住宅ローン控除をいつからうけるか?

住宅ローンがあるかたはチェックしてみましょう!


確定申告をやってみよう!4つに分けてやさしく解説!

確定申告をやっていきましょう。4つに分けているので、それぞれ解説していきますね!

  1. 事業収入−必要経費=事業所得
  2. 事業所得−税額控除〈15種類〉=○○
  3. ○○×税率−控除額=△△
  4. △△−税額控除〈22種類〉=あなたが支払う税額

1.事業所得をわりだそう!

1年間の稼ぎを「年収」といいますが、年収から経費を引くことで、あなたの手元に残る金額が見えてきます。

この金額を「粗利」といいます。

経費を引こう!
  • 年収−経費=粗利

ところが!

確定申告では、それぞれ名前が変わります。

申告バージョンに換えてみますね!

表記がお堅い!
  • 事業収入〈年収〉−必要経費〈経費〉=事業所得〈粗利〉

お堅いネーミングになってしまいました。

はじきだされた事業所得から、納めるべき税金をみちびくためには、さらに、3つの計算をしていきます。

心配しないでください!

「ひき算」と「かけ算」しかつかいませんよ!


2.事業所得から、控除していこう!

年度内の支払いにおいて、確定申告で控除できるものをあてはめましょう!

控除部分にあてはめる項目は、人それぞれです。

全部で15種類あるので、要チェックです!

ネーミング的にあてはまりそうなら要チェックです!

国税庁の所得控除一覧

はなしをシンプルにするために、最低限で説明していきます。

15種類の控除ができるよ!
  • 生命保険の支払い➡︎「生命保険料控除額」
  • 国民年金の支払い➡︎「社会保険料控除額」
  • 国民健康保険の支払い➡︎「国民健康保険控除額」
  • 基礎控除額➡︎「48万円」

「生命保険料控除証明書」と「社会保険料控除証明書」は 、10月ころに送られてきます。

「国民健康保険料」の控除証明書は、送られてきません。確定申告では、支払った合計の保険料を記入するだけです。

記載されている金額を、事業所得からそれぞれ引いていきましょう!

  • 事業所得−〈生命保険料控除額+社会保険料控除額+国民健康保険料控除額〉−48万円=○○円

支払っているなら、ガンガン控除していきましょう!


3.税率をかけて、控除しよう!

でてきた金額を、表にあてはめましょう!

  • ○○× 税率 −控除額=△△

シンプルに数字をあてはめて、税額を小さくしていきました。

最後に、該当する「税額控除額」をえらんで、キッチリ税額を削っていきましょう!


さらに控除して、税額がきまるよ!

22種類ある「税額控除額」から、当てはまるものをえらびましょう。

当てはまる項目を引いていくだけなんですが、呪文のような名前と数の多さでやられるやつです…

当てはまる分だけ控除できるので、根気よく見つけていきましょう!

該当する項目で、控除していきます。

国税庁の税額控除額一覧

  • △△−税額控除額=納めるべき税額

今回の確定申告で、納めるべき税額がきまりました!

これが確定申告の流れです。

慣れればなんてことないのですが、自分がやっていることはどれに該当するのかがわからないので、最初はどうしても迷ってしまうんですよね。

あたらしいビジネスを始めるときは、控除できるものはあるのかな?というぐあいに、しっかり調べてみましょう!


納税額が15万円以上なら、予定納税に気をつけよう!

年内に収める税額が15万円以上なら、前倒して納税するルールのことです。

納税額が15万円以内なら、スルーでOKです。

知らないと、カウンターをくらいます。義務なので、予定納税対策をしておきましょう!

あくまで、予定の納税です。前回このくらい稼いだんだから、今回も同じくらいの程度で納税できるでしょ!ということで、用意されているルールです。

はじめての確定申告は、申告して納税といった流れですが、2回目以降は、過払い・未払いの調整になります。

予定納税の支払いより、申告する金額が多いなら、差額をしはらうことになります。

予定納税での支払いより、申告額が少ないなら、差額を戻すことができます。
払い戻せる金額は、税務署で還付申告すれば口座に振り込まれますよ!

〈予定納税をわすれずに!〉
  • 5/15の時点で、前回おさめた税額が15万円以上であること!
  • 1回目の支払い:7/1~7/31までに納付しよう!
  • 2回目の支払い:11/1~11/30までに納付しよう!
  • 滞納は、延滞税がかかるよ!
  • 支払いがむずかしいなら、税務署で減額申請書をだそう!
  • 払い戻せる金額は、税務署で還付申告をしよう!

結論!アプリで帳簿をつけて、そのまま確定申告しよう!

確定申告書類にかきこんで提出するよりも、ネットで済ませたほうがシンプルに楽ですよ!

ネットで申告ができなかったころは、確定申告書類を手に入れるところからはじめていました。
確定申告の時期が近づくと、書類を入手するために税務署へむかうのですが、並んでるんですよ…

書類の入手で並んで、書類の提出で並んで、書類の修正がおわったらまた並んで…
なんだかんだで、まる3日はほしい!といったものでした。

書類のどの部分に、何を書きこむのかわかりづらかったので、知り合いに聞きながら何日も取り組んでいた苦い経験があります。

アプリだとやるべきことを教えてくれるので、迷わず確定申告をすすめることができます。
記入漏れをおしえてくれるのも、マジでありがたいです。

スマホで1時間あれば処理できるので、確定申告が初めてなら、今のうちからスマホで慣れちゃいましょ!

\ スマホでサクッと1時間 /