三社祭の開催日時やルートまとめ!本社神輿と町内神輿の違いもまるっと解説!

三社祭とは東京の浅草で開催されるお祭りで、毎年5月下旬の3日間で行われます。

見どころをはじめ、日程ごとのイベントやお神輿のルート、現地へ行ってみた感想などを交えて、網羅的にまとめました。

三社祭の起源や開催元である浅草神社にまつわる歴史なども合わせてご紹介します!


三社祭の日程と見どころ

三社祭は5月の下旬あたりに浅草全域で開催されるお祭りです。

日程・時間・場所で見どころが変わるので、見逃さないようにするためにもチェックしましょう!


三社祭の開催日は5月の下旬あたり

3日間で行われるので、5月下旬の〈金〉・〈土〉・〈日〉で調べてみることをおすすめします。

2022年
  • 5月20日〈金〉・21日〈土〉・22日〈日〉
2023年
  • 5月19日〈金〉・20日〈土〉・21日〈日〉

三社祭は浅草全域で開かれるお祭り

三社祭は浅草全域でお神輿が担がれるお祭りです。

そもそも三社とは三人の神様のことなのですが、ご神体は浅草神社に奉られています。

お祭りの日に神様の魂をお神輿に移し、氏子たちにより町全体に行き渡らせることで活性化を図るというものですが、「三人の神様の魂」ということで、浅草神社からは3基のお神輿が出陣します。

三社祭りに向かうとわかるのですが、浅草全体にみられるお神輿の数が3基どころではないことに気づきます。

浅草神社から出陣するお神輿のほかに、それぞれの町内にお神輿があり、浅草神社のお神輿と町内のお神輿が入り混じることで三社祭りなのです。

浅草神社から出陣!
  • 3基のお神輿〈本社神輿〉
浅草周辺地域から出陣!
  • 100基以上のお神輿〈町内神輿〉

大行列・山車・神輿・宮出し・宮入りは、日程ごとに変わるので要チェック!

2023年5/18〈木〉
  • 19:00~ 本社神輿神霊入れの儀
2023年5/19〈金〉
  • 13:00~ 大行列
    →お囃子屋台・鳶頭木遣り・びんざさら舞・白鷲の舞が、隊列で浅草を行進します。
  • 14:20~ びんざさら舞〈社殿にて〉
  • 15:00~ びんざさら舞〈神楽殿にて〉
  • 15:30~ 各町神輿神霊入れの儀
    →町会神輿へ魂を移すイベントです。
2023年5/20〈土〉
  • 10:00~ 例大祭式典
  • 12:00~ 町内神輿連合渡御
    →浅草と成している44の町には、各々の町に数基ずつのお神輿があります。浅草寺の裏側にある広場に町内神輿が全基集結してから、出番となったお神輿が1基ずつ浅草神社へお祓いを受けに向かうのです。前日の15:30頃に魂をお神輿に移しているので、お祓い後はそれぞれのエリアへ渡御がはじまります。浅草寺に100基以上のお神輿が終結している様子は圧巻です。
  • 16:00~ 巫女舞〈神楽殿にて〉
2023年5/21〈日〉
  • 6:30~ 宮出し
    →浅草神社に奉納されている本社神輿である3基が境内から発信して、浅草寺の本殿前に集結します。この3基のお神輿は、一之宮・二之宮・三之宮という呼称で、渡御するエリアが毎年入れ替わります。
  • 14:00~ 巫女舞〈神楽殿にて〉
  • 13:00~ 奉納舞踊〈神楽殿にて〉
  • 16:00~ 太鼓演奏〈境内にて〉
  • 20:00~ 宮入り・本社神輿御霊返しの儀
    →宮入りは3基の本社神輿が浅草寺の本殿前に集結するのですが、混雑する浅草寺敷地内に人々が入れないようにバリケードがはられます。仲見世通り本殿サイド付近からの立ち入りができなくなるため、20:00~以降は混雑の極みに達します。ですが、名だたるお祭りの幕引きということで、大衆に囲まれながらも静寂を生みだす神々しい浅草寺を眺めるのもまた一興です。

一之宮・二之宮・三之宮のルートチェック!

本社神輿は3基あるのですが、向かう先はそれぞれ違います。雷門や浅草寺を正面ととらえると方角がわかるので、迷うことはないはずです。浅草寺の裏面に当たる北側は、西側と東側が北側の領域をお互いカバーするかたちとなっています。

2023年

2023年は西部に一之宮が渡御
  • 一之宮:西
  • 二之宮:南
  • 三之宮:東

一之宮


二之宮


三之宮


2024年

2024年は東部に一之宮が渡御
  • 一之宮:東
  • 二之宮:西
  • 三之宮:南

一之宮

二之宮

三ノ宮

これらのルートは浅草神社のサイト内からダウンロードできるのでご活用いただけたらと思います。

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浅草神社のご神体・ご利益・歴史まとめ!

浅草神社のご祭神

檜前〈ひのくま〉さんは兄弟で漁師、土師〈はじ〉さんは文化人とのことです。

今から1400年ほどむかし、漁師である2人の兄弟が浅草浦で漁をしていました。
ある日のこと、魚ではなく尊像が投網にかかります。

文化人である土師真中知に相談すると、聖観世音菩薩像であるとわかりました。
これを機に2人の兄弟は信仰心が芽生えます。

漁にでるときに聖観音菩薩像に祈りを捧げると、多くの魚が獲れました。
土師真名知は僧侶となり寺をたて、聖観音菩薩を安置したものが浅草寺です。

土師氏の子孫が三社権現社を創建し、地域の繁栄を祈祷。
明治時代には社名が三社明神社と改められ、現在の浅草神社となりました。

三社祭と呼ばれるのは、三社権現社三社明神社という名残から、というわけなのです。


浅草神社のご利益

浅草神社のご利益になります。


浅草神社の神紋

投網で聖観音菩薩像を救い上げたことで神紋は投網です。

2人の漁師と1人の知識人の3名が絡んでいることから、3つの投網が御神紋となってます。


以前の三社祭は隅田川でおこなわれる舟渡御だった

昔の三社祭は舟渡御〈ふなとぎょ〉が行われていました。
神輿を船に乗せ、隅田川を航行させるという神事です。

舟渡御は江戸時代でも人気のある行事で、多くの参拝者や見物客で賑わいました。船上から見る三社祭の景色や神輿の行進は、神聖さと祭りの華やかさを同時に表現していたのです。

今となっては行われなくなりましたが、神輿が浅草寺やその周辺を練り歩く練り歩きや、神輿を担いで行われる練り出しといった行事が中心となっています。

時代の変化や都市の発展に伴い、お祭りの態度も変化してきたのです。


三社祭への参加とフォトコンテスト

三社祭への参加

三社祭は正式な参加方法がありません。

どうしても担いでみたい!という熱い気持ちがあるのなら、浅草神社が主催してますので神主さんに聞いてみるといいかもしれません

他には、浅草との何かしらの関係を築くことが重要かな、とおもいます。

浅草に住んでみたり、働いている人と仲良くなってみたり、といったところでしょうか。

簡単に参加できない仕様が、中途半端な気持ちの人々をフィルタリングにかけられているともいえます。

毎年ある期間中に参加募集をかけているというものではないので、どうしても参加したい方はいろいろ考えてアプローチしてみてください!

フォトコンテスト

三社祭では毎年フォトコンテストを開催しています。

応募締め切りが5月31日ということで、賞味10日程度の猶予ということです。

今年はぼくも参加してみようかな?とおもっていたのですが、しれっと終わっていました。

参加する場合は募集期間が短いことを覚えておきましょう!

参加方法は、浅草神社のHPからできます。

令和6年 三社祭フォトコンテストについて | 浅草神社 三社様
令和6年度三社祭フォトコンテストを開催します。 ※写真は前回の三社祭大賞作品です。 令和5年度 三社祭フォトコンテストの...

三社祭を楽しむための注意点

ヤクザさんと気づいたら距離をとろう!

あまり触れたくはない部分にヤクザは大丈夫なの?というのがあります。
関りをもたないような行動をこころがければ問題はおこらないはずです。

覇気がにじみ出ているので直感的にわかるはず。
ながらスマホなどを避けて、気づいたらサッと道をあけましょう!
一点を見続けて風を切るように歩いてたりするので、ぶつかったら吹き飛ばされますよ!


ベビーカーはおすすめできません!

交通規制がかかるので大通りならばなんとか大丈夫、という具合です。

商店街などは人でごった返していることと、お神輿が通るルート付近では通行人が脇に自然と避けるのですが、大衆の動きに合わせて脇に避けることが難しくなります。

お神輿付近ではどこからともなく「わっしょい!」とか「セイヤッ!」などの掛け声が聞こえてくるので、ケースバイケースで行動しましょう!


三社祭の住所とアクセス方法

  • 〒111-0032
  • 東京都台東区浅草2-3-1
  • 03-3844-1575

電車でのアクセス方法

  • 東京メトロ銀座線  :浅草駅から徒歩7分
  • 都営地下鉄浅草線  :浅草駅から徒歩7分
  • 東武線       :浅草駅から徒歩7分
  • つくばエクスプレス :浅草駅より徒歩10分

祭り当日の交通規制

  • 雷門通り:午前8時〜午後7時
  • 馬道通り 午前11時〜午後5時

最寄りで開催するお祭り

  • 神田明神
  • 鳥越神社
  • 素戔嗚神社
  • 鷲神社