
RAWとは画像エンジンで処理されていない状態をいいます。
- RAWデータ
►►►編集される前のデータ - RAW保存
►►►編集前のデータを保存すること
RAWと混同しがちなのがJPEGです。
JPEGとは、画像エンジンや編集ソフトなどで、編集されたデータを保存する形式のことをいいます。
RAWとは画像エンジンや処理ソフトで、処理されていない状態のデータのこと!

カメラの設定でRAWを選んでいると、撮影されたデータはなんの編集もうけていない状態となっています。
RAW設定のカメラで撮影したときのプロセスです。
- シャッターをおす
- 光にあったているイメージセンサーが色の幅をきめる
►►►この時点では色が確定されていません。それっぽい色と認識されているだけなので、編集ソフトで編集ができる状態です。もうちょいオレンジっぽくとか。もうちょい紅っぽくとか。 - 1画素に対して、色への幅をもたせている状態で、データを保存することになる
撮影設定をRAWにすると、保存されるデータ量が大きくなってしまうのです。
- RAW:1画素に10色を割り振れる状態 ➡ 9画素90色として保存される
- JPEG:1画素を1色に確定 ➡ 9画素9色として保存される
撮影したデータを自分で編集したいなら、基本的にはRAW撮影です。
次はJPEGです。
JPEGとは1画素の色を確定させた保存形式のこと!

カメラでRAW以外の設定を選んでいると、撮影されたデータはJPEGとして保存されます。
RAW以外のカメラで撮影したときのプロセスです。
- シャッターをおす
- 光にあったているイメージセンサーが色の幅をきめる
►この時点では色が確定されていません。 - 画像エンジンが1画素にあらわす色をきめる
►1画素1色という状態になる - 画素に色が割りふられない部分は削除される
- JPEGとして保存される
なので、RAWに比べるとデータが少なくなるのです。
- JPEG:1画素を1色に確定 ➡ 9画素9色として保存される
- RAW:1画素に10色を割り振れる状態 ➡ 9画素90色として保存される
RAWでは1画素に複数の色をもたせていたのに対し、1画素1色に確定される。
くわえて、いらない部分は削除されての保存となるので、画像エンジンに削除される前のデータには戻せません。
RAW以外のデータでも編集ソフトで編集はできるのですが、画像エンジンでいらない情報を削除してからとなるので、間引かれたデータをさらに間引くこととなります。
JPEG画像を編集したら画像の質がおちた、というのはこのためです。
自分で編集したいならRAWで撮影しましょう。
イメージセンサーは光をだいたいの色に変えるのがしごと!

光をだいたいの色にするのがイメージセンサーです。
イメージセンサーは撮像素子〈サツゾウソシ〉ともいいます。
だいたいとはどうゆうことかというと、この時点ではとある1色に確定されず、ある程度の幅をもった状態といえるからです。
「青のみ」とはいいきれず「青の周辺色」をもちわせているので、だいたいの色という言い方をしています。
光は波という特徴をもっています。
波には幅がきまっていて、ヒトの目に見える幅もきまっているのです。
380nm~780nmまでの波長を可視光線〈カシコウセン〉というのですが、ヒトの目で認識できる色が決まっているのです。
それをデジタルで再現したのがイメージセンサーです。
↘ 可視光線とは ↙
画像エンジンは画素の色をきめるのがしごと!

画素の色をきめていくのが画像エンジンです。
保存設定をRAW以外にしていると、データはカメラの画像エンジンで処理されます。
画像エンジンによってきめられた色が、ディスプレイに展開されたものを画像というのです。
カメラ別の画像エンジンです。
- ニコン:EXPEED
- フジフィルム:X-Processor
- ソニー:BIONZ X
- ペンタックス:PRIME
- キャノン:DIGIC
- オリンパス:TruePic
- パナソニック:ヴィーナスエンジン
RAWデータに対応している編集ソフトをつかおう!
RAWデータは対応しているソフトをつかわないと編集できません。
色がきめられていない状態なので、処理自そのものができないのです。
RAWで撮影してもディスプレイに表示されるのは、カメラの画像エンジンをとおして一時的に表示されているのです。
画像をみるだけではJPEG・RAWの判断はできないのです。
メタデータで確認してみましょう。
RAWとJPEGどっちがいいの?
目的をはたせるほうをえらびましょう。
JPEGでとった写真でも美しいと感じたならばそれはそれで。
目的のトーンなどがあるのなら、RAWでとって編集してください。
ブログに使うから容量が軽い写真がいいならJPEGにしてください。
使い分けてもいいのです。
カメラは光を記録する道具!
カメラのレンズをのぞき込んで広がる世界は、人の目で認識している世界と全く同じではありません。
山や川や鳥に光が反射して、目に届いた波長を脳で認識しています。
レンズをのぞくと広がる世界。
山や川や鳥に反射した光がレンズに入りこみ、イメージセンサーを通り画像エンジンよりいろがきめられた世界です。
電気変換というプロセスを挟んでいる以上、ヒトの目と同じとはいえません。
光の情報を色の情報に電気で変換するのがデジタルカメラです。
イメージセンサーの代わりに光をフィルムに焼き付けるカメラがフィルムカメラです。
自然光でフィルムに焼き付けるか、電気で変換してディスプレイに映し出すか、のちがいです。
画像になるまでのプロセス
- 物や人に光があたり、反射してレンズを通過します。
- 光はイメージセンサーへ接触します。
レンズを外すとみえるのがイメージセンサーです。
光がイメージセンサーに接触して、編集されない状態を保存するのがRAWです。 - RAW以外の設定ならば、データは画像エンジンにおくられます。
画像エンジンというと大きそうにきこえますが、基盤についている半導体の一部が画像エンジンです。 - 画像エンジンに送られたデータは、JPEGとして保存されます。
↘ 半導体とは ↙
拡張子とはファイル保存にたいしての統一規格のこと
世界中でつかえるように、データ保存のルールがまとめられました。
それが拡張子〈カクチョウシ〉です。
ファイルの後ろにある文字列が拡張子です。
- キャノン:「.CR2」
- ニコン:「.NEF」
- ソニー:「.ARW」
- フジフィルム:「.RAF」
- ペンタックス:「.PEF」「.DNG」