
『 まど☆マギ 』とは?
魔法少女まどか☆マギカとは、街を破壊しにやってくる〝魔女〟を、〝魔法少女〟たちが力を合わせてやっつける「愛」と「正義」の物語です。
これで片づけてしまえばただのヒロインものなんですが、そんな単純なお話ではありません。
〝魔女〟とは〝魔法少女〟だったのです。
つまりは魔法少女が魔女と戦い、勝てないと思ってしまった時の絶望感や、仲間を救えなかった時の無能感などで、闇落ちしてしまった成れの果てが〝魔女〟なのです。
そして、そのシステムを地球に持ち込んできたやつがいます。
超絶有能営業マン、〝キュゥべえ〟です。
キューティクルな見てくれ通りに〝地球外生命体〟で、果たすべき目的があります。
エネルギーの回収です。
『宇宙のエネルギーは有限だから、地球にいる人間という生命体の少女たちからエネルギーを奪ってきて、宇宙に補填して宇宙寿命を延ばしましょう!』
という大義名分のもと、少女達をだまして、魔法少女になる契約を結ばせます。
人間から魔法少女に変身するときは、自分自身の魂を物質化した〝ソウルジェム〟というキーアイテムに込められている魔力を元に変身し、魔女を倒すとソウルジェムに魔力がたまってく仕組みです。
魔法少女たちは、やがて戦うことになる魔女たちと対峙して、希望に満ちている魂が絶望に、魔法少女から魔女になってしまうのです。
〝希望〟というエネルギーが〝絶望〟というエネルギーに、魂の在り方が〝 + 〟から〝 - 〟にエネルギー変換がおきます。
〝変化の瞬間〟こそがエネルギー放出の最大値とあるので、エネルギー効率を考えたとき、瞬間エネルギーだけを回収し続ければ、効率よくエネルギーを貯めつづけられるというのがキュゥべえの目論見です。
そしてたらふくため込んだエネルギーを、宇宙へお返ししていい仕事したぜ、というのがまど☆マギの世界観の一つの見方なんですよ。
エントロピーの説明をしましたが、他の世界観や詳細を話し出すとキリがないので、とりあえずはここらへんで。
エントロピーとは、乱雑さの度合いのこと
エントロピーとは〝乱雑さ〟の度合いを表したものです。
いろんな科学の本を読むんですけど、エントロピーに関しては大体この調子で書かれているので、理解に苦しむ人は多いとおもいます。
自分なりの解釈を、コーヒーとミルクでたとえます。

この状態を科学的にいうと、秩序が低くなっていったといいます。
そして、エントロピーは増えていったともいいます。
つまりは、
どうでしょう?
なんとなくつかめましたか?
乱雑さの度合い、すなわち状態数が高くなることをエントロピーの増加というのです。
《参考にした本》
高水裕一『時間は逆戻りするのか』
まど☆マギのエントロピーとは、エネルギー変換のはなし
キュゥべえはエントロピーを、たき火の話で説明していました。
たき火で得られる〝熱エネルギー〟は木を育てる労力と釣り合わない。
エネルギーに変換するごとにロスが生じる。
宇宙全体のエネルギーは目減りしていく一方なんだ。
魔法少女まどか☆マギカ:第9話一部抜粋
〝 エネルギーに変換するごとにロスが生じる。 〟
この事実を発見した物理学者がいます。
フランス人物理学者のサディ・カルノーです。

サディ・カルノーは、エネルギー変換に焦点をあてた研究者でした。
熱エネルギーを仕事エネルギーに変換する時、最高のパフォーマンスが得られるようなシステムをおもいつきます。
カルノーサイクルです。
〝熱の流れから引き出すことのできる動力の量には、原理的な限界がある。〟
これをカルノー原理といいます。
つまりは、熱効率100%のシステムは絶対つくれない、ということを証明したのです。
それは、エネルギー変換するごとにロスが生じている、ということなのです。
永久機関もつくれないことが証明されたといえますね。
我々人間が生きる文明社会は、風・水・光・熱・原子などを、電気エネルギーに変換して成り立っています。
自ら光を放つ星である太陽などの恒星は、様々な原子の対消滅による変換で、光がつくられています。
キュゥべえ的には、変換だらけ=ロスだらけなんだから、長い目でみて、エネルギー補填したほうが有益じゃね?ってことです。
優秀だということはわかるのですが、人間からしたらかなり迷惑な着想ですよね。
【映画】正統続編決定!『ワルプルギスの廻転』
まさかの続編告知。
どうなんのこれ?
『ワルプルギスの廻天』
カイテンと読むよ。
意味は、
だそうです!
公開は、2024年・冬だそうです!!
『叛逆の物語』の正統続編とのことで、制作陣も安定のメンバー。