「まど☆マギ」のエントロピーとは?熱エネルギーをサクッと解説!

『 まど☆マギ 』とは?

魔法少女まどか☆マギカとは、街を破壊しにやってくる〝魔女〟を、〝魔法少女〟たちが力を合わせてやっつける「」と「正義」の物語です。

これで片づけてしまえばただのヒロインものなんですが、そんな単純なお話ではありません。

魔女〟とは〝魔法少女〟だったのです。

つまりは魔法少女が魔女と戦い、勝てないと思ってしまった時の絶望感や、仲間を救えなかった時の無能感などで、闇落ちしてしまった成れの果てが〝魔女〟なのです。

そして、そのシステムを地球に持ち込んできたやつがいます。

超絶有能営業マン、〝キュゥべえ〟です。

キューティクルな見てくれ通りに〝地球外生命体〟で、果たすべき目的があります。

エネルギーの回収です。

『宇宙のエネルギーは有限だから、地球にいる人間という生命体の少女たちからエネルギーを奪ってきて、宇宙に補填して宇宙寿命を延ばしましょう!』

という大義名分のもと、少女達をだまして、魔法少女になる契約を結ばせます。

人間から魔法少女に変身するときは、自分自身の魂を物質化した〝ソウルジェム〟というキーアイテムに込められている魔力を元に変身し、魔女を倒すとソウルジェムに魔力がたまってく仕組みです。

魔法少女たちは、やがて戦うことになる魔女たちと対峙して、希望に満ちている魂が絶望に、魔法少女から魔女になってしまうのです。

希望〟というエネルギーが〝絶望〟というエネルギーに、魂の在り方が〝 〟から〝 〟にエネルギー変換がおきます。

〝変化の瞬間〟こそがエネルギー放出の最大値とあるので、エネルギー効率を考えたとき、瞬間エネルギーだけを回収し続ければ、効率よくエネルギーを貯めつづけられるというのがキュゥべえの目論見です。

そしてたらふくため込んだエネルギーを、宇宙へお返ししていい仕事したぜ、というのがまど☆マギの世界観の一つの見方なんですよ。

エントロピーの説明をしましたが、他の世界観や詳細を話し出すとキリがないので、とりあえずはここらへんで。

まどか☆マギカ
  • キャラクター
    〈ピンク〉鹿目まどか
    〈紫〉暁美ほむら
    〈黄〉巴まみ
    〈青〉美樹さやか
    〈赤〉佐倉杏子
    〈白〉百江なぎさ
    〈うさぎみたいな生き物〉キュゥべえ
  • 全12話 2011.1/7 ~ 4/22
  • OP 『コネクト』:ClariS
  • ED 『Magia』:Kalafina
  • 映画
    【前編】始まりの物語
    【後編】永遠の物語
    【新編】叛逆の物語
    【最新作】ワルプルギスの廻天 2023?
  • スマホゲームアプリ
    『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』

エントロピーとは、乱雑さの度合いのこと

エントロピーとは〝乱雑さ〟の度合いを表したものです。

いろんな科学の本を読むんですけど、エントロピーに関しては大体この調子で書かれているので、理解に苦しむ人は多いとおもいます。

自分なりの解釈を、コーヒーとミルクでたとえます。

コーヒーにミルクを入れて混ぜる
  • アイスコーヒーをまろやかにしたい!
    →まだブラックコーヒーです。
  • ミルクをいれます。
    →コーヒーの中をミルクが無秩序にひろがっていきます。
  • かき混ぜます。
    →どんどん均一になっていきます。

この状態を科学的にいうと、秩序が低くなっていったといいます。

そして、エントロピーは増えていったともいいます。

つまりは、

エントロピーが増えていった
  • ブラックコーヒーとう状態
    →元の状態なので秩序が高く、エントロピーが低いといえます。
  • ミルクをかき混ぜているときの状態
    →ブラックの状態から秩序が低くなっていき、エントロピーがだんだん高まっていきます。
  • かき混ぜ終わって均一化した状態
    →ブラックの状態からかけはなれて秩序が低くなり、エントロピーがマックス値です。

どうでしょう?
なんとなくつかめましたか?

乱雑さの度合い、すなわち状態数が高くなることをエントロピーの増加というのです。

《参考にした本》
高水裕一『時間は逆戻りするのか』


まど☆マギのエントロピーとは、エネルギー変換のはなし

キュゥべえはエントロピーを、たき火の話で説明していました。

たき火で得られる〝熱エネルギー〟は木を育てる労力と釣り合わない。

エネルギーに変換するごとにロスが生じる。

宇宙全体のエネルギーは目減りしていく一方なんだ。

魔法少女まどか☆マギカ:第9話一部抜粋

〝 エネルギーに変換するごとにロスが生じる。 〟

この事実を発見した物理学者がいます。

フランス人物理学者のサディ・カルノーです。

  • ニコラ・レオナール・サディ・カルノー
  • フランス人
  • 仮想熱機関 : 『カルノーサイクル』を考案
  • 世界初の熱力学の研究書を自費出版:『火の動力』

サディ・カルノーは、エネルギー変換に焦点をあてた研究者でした。

熱エネルギーを仕事エネルギーに変換する時、最高のパフォーマンスが得られるようなシステムをおもいつきます。

カルノーサイクルです。

〝熱の流れから引き出すことのできる動力の量には、原理的な限界がある。〟

これをカルノー原理といいます。

つまりは、熱効率100%のシステムは絶対つくれない、ということを証明したのです。

それは、エネルギー変換するごとにロスが生じている、ということなのです。

永久機関もつくれないことが証明されたといえますね。

我々人間が生きる文明社会は、風・水・光・熱・原子などを、電気エネルギーに変換して成り立っています。

自ら光を放つ星である太陽などの恒星は、様々な原子の対消滅による変換で、光がつくられています。

キュゥべえ的には、変換だらけ=ロスだらけなんだから、長い目でみて、エネルギー補填したほうが有益じゃね?ってことです。

優秀だということはわかるのですが、人間からしたらかなり迷惑な着想ですよね。


【映画】正統続編決定!『ワルプルギスの廻転』

まさかの続編告知。

どうなんのこれ?

『ワルプルギスの廻天』

カイテンと読むよ。

意味は、

  • 世の情勢をすっかりと変えること
  • 勢いがなくなったものが勢いを取り戻すこと

だそうです!

公開は、2024年・冬だそうです!!

『叛逆の物語』の正統続編とのことで、制作陣も安定のメンバー。

\ ワルプルギスの廻天 /
  • 原作:Msgica Quartet
  • 総監督:新房昭之
  • 脚本:虚淵玄( ニトロプラス )
  • キャラクター原案:蒼樹うめ
  • キャラクターデザイン:谷崎淳一郎
  • 異空間設計:劇団イヌカレー(泥犬)
  • 音楽:梶浦由記
  • アニメーション制作:シャフト

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