
登場するエヴァ
- 零号機
- 初号機
- 2号機
- 3号機
- 4号機
- 仮設5号機
- Mark.6
登場する使徒
- 第3の使徒:破の冒頭にでてきたほねほね使徒
- 第7の使徒:海を歩いていた棒状の使徒
- 第8の使徒:宇宙からやってきたまがまがしい色彩を放つ目の使徒
- 第9の使徒:エヴァ3号機に寄生した粘状の使徒
- 第10の使徒:エヴァ零号機食べた使徒
辺獄エリア

- ダンテの著書『神曲〈しんきょく〉』がベース
➝ダンテ・アリギエーリ:イタリア人の男性で、政治家・詩人。 - 神曲〈全3部作〉
➝〈地獄篇:Inferno〉・〈煉獄篇:Purgatorio〉・〈天国篇:Paradiso〉
➝詩人ウェルギリウスと彼岸の国を遍歴する物語 - 〈地獄篇〉では地下に形成された地獄を描写
:地獄の門が地下空間の入り口
:空間内は階層構造になっていて、地上付近を〝第一圏〟、最下層が〝第九圏〟
:第一圏の呼称が辺獄エリア〈英語:Limbo Area〉
リンク
アケロン
- ダンテ『神曲』にでてくる川の名前
➝アケロン川はギリシャ神話だとアケローンと呼ばれる
➝ギリシャ神話にも登場する川で、ストュクス川の支流とされる
・火の川:プレゲトーン
・忘却の川:レーテー
・彼岸の川:コキュートス・アケローン - 地獄の門から地下空間に入り、第一圏〈辺獄エリア〉へ向かう途中に登場する川で、冥府の渡し守カロンが亡者を櫂で追いやり、舟に乗せて地獄へと連行していく
封印システム
- 使徒封印用呪詛柱〈シトフウインヨウジュソチュウ〉
➝使徒を封じ込めることを目的に造られた、呪詛文様がプログラムされている柱状の機械
・〈0:01:39〉第3使徒に突破される
・〈0:02:40〉マリが通過後閉じられる
・〈0:03:40〉第3使徒が下界にでたところの周りの立っている柱 - シン・エヴァで違うバージョンが登場
➝ユーロネルフ第1号封印柱
➝相補性L結界浄化無効阻止装置
べタニアベース
- 北極基地にあるネルフの支部
- 地獄の門があるカルヴァリーベースとは対極位置〈南極〉
- 施設の構造がダンテの『神曲〈地獄篇〉』をモチーフ
- コキュートスエリアに〝第三の使徒〟を永久凍土から採掘した
:コキュートスエリアとは地獄の最下層である第九層の呼称で、最も重い罪である〝裏切り〟を犯した者が閉じ込められる氷の地獄のこと - べタニアとは新約聖書に登場するエルサレム近郊の地名
:現在のal-Eizariya〈アル=エイザリア村〉に当たる
- 新約聖書の福音書では、イエス・キリストがべタニア村で使徒ラザロを復活させた話がある
:3人兄弟〈マリア・マルタ・ラザロ〉が住んでいた
マルドゥック計画
- 確証は得られませんが、エヴァ無人兵器化が目的だったのでは?
- 加持リョウジ:
〝懸案の第3使徒とエヴァ5号機は、予定通り処理しました。
原因はあくまで事故。。。
べタニアベースでのマルドゥック計画はこれで頓挫します。〟
➝加持の工作により第3使徒と仮設5号機が消滅したことにより、ダミーシステムを仮設5号機に搭載できる環境がなくなった - 仮設5号機に搭載予定だったダミーシステムは、4号機も消滅したために初号機に搭載された
➝ゼーレ的にはダミーシステムの検証をしたいから、第9使徒が浸食したエヴァ3号機を輸送して、初号機と戦わせた - マルドゥックは、バビロニア神話に登場する神
➝バビロニア〈国の名前:ex日本〉・バビロン〈都市の名前:ex東京〉
➝バビロン〈現:イラク周辺地域〉の都市神であり、バビロニアの国家神
➝神々の指導者〈エヌマ・エリシュ曰く、天地創造の主〉
ネブカドネザルの鍵
- 新バビロニアが最盛期だったときの王の名前
➝ネブカドネザルはシリア・パレスティナ諸国に遠征を繰り返しエルサレムを陥落。
➝バビロニアはユダの王であるエホヤキンを始め、多くの住民をバビロニアに連行した〈バビロン捕囚〉
➝バビロニアによってユダの王位についたゼデキヤが反乱を起こすが、ネブカドネザルはエルサレムと神殿を破壊し再び住民を強制連行した - ネブカドネザルは全メソポタミア・シリアを含む広大な領土を支配していた
- ネブカドネザルはバビロンの建築を行った
➝イシュタル門・大通り・神殿
和を以て貴しとなす
- 読み方:ワヲモッテトウトシトナス
- 聖徳太子によって作られ施行された〝17条の憲法〟の1条目の冒頭
《日本書紀に記載されている〝第1条〟の原文》
- 一曰、
以和爲貴、無忤爲宗。
人皆有黨。
亦少達者。
以是、或不順君父。
違于隣里。
然上和下睦、諧於論事、則事理自通。
何事不成乍。
《書き出し文》
- 一に曰く、
和〈やわらぎ〉を以て貴しと為し、忤〈さか〉ふること無きを宗とせよ。
人皆党〈たむら〉有り、
また達〈さと〉れる者は少なし。
或いは君父〈くんぷ〉に順〈したがわ〉ず、
乍〈また〉隣里〈りんり〉に違う。
然れども、上〈かみ〉和〈やわら〉ぎ下〈しも〉睦〈むつ〉びて、事を論〈あげつら〉うに諧〈かな〉うときは、すなわち事理おのずから通ず。
何事か成らざらん。
《すなわち~。。。》
- 和を尊重し、争わないことを宗旨(主義)としろ。人は皆、党派を作るし、(物事の)熟達者は(常に)少ない。そのため君主や父親に従わなかったり、近隣と考えが相違したりもする。しかし、上の者も和やかに、下の者も睦まじく、物事を議論して内容を整えていけば、自然と物事の道理に適うようになるし、何事も成し遂げられるようになる。【和/議論】
Wikipedia:十七条の憲法の冒頭
タブハベース
- イスラエルにある湖〈ガリラヤ湖〉の北西部で、〝イエス・キリストがパンと魚の軌跡を行った〈福音書〉〟場所の名前
- 月面に開発されたゼーレ直轄の基地
➝他のエヴァよりもかなりサイズが大きい〝Mark.6〟を建造 - NERVのトップである碇ゲンドウでさえも、着陸許可がおりなかった
死海文書外典
- 旧約聖書の一節が書かれた紙切れを、いろんな洞窟から発見したものが死海文書
- ゼーレは〝死海文書〟にのっとって〝人類補完計画〟を実行している
➝新約聖書は全27書を〝正典〟としていて、正典に含まれない文書群を〝外典〟としている
➝シナリオ通りにいかなかった時のためのゼーレの奥の手が〝死海文書外典〟 - 〝死海文書〟とは死海の北西部にあるクムラン洞窟などから発掘された972の手書きの文書

神のごとき大実験計画

- 国際環境機関法人:日本海洋生態系保存研究機構の目的
・失われた海洋生物の永久保存
➝エヴァ〈Q〉から登場する「Wille〈ヴィレ〉」の前身
・赤く染まった海を元に戻す
➝生命の樹を模した施設内の海は、赤い海〈下〉➝青い海〈上〉へ浄化される - 研究施設の一部の構造が生命の樹
➝旧約聖書で生命の実〈リンゴ〉ができる樹を生命の樹という
➝ユダヤ教神秘主義〈カバラ〉の〝宇宙万物を解析する為の象徴図表にしたもの〟をセフィロトの樹という
➝神とヒトを紡ぐ階段のようなもので、上ってくと神になれるよ~という宗教思想
➝10個の〝セフィラ〈光球〉〟と、それらをつなぐ22本の〝パス〈小径〉〟からなる図形はそれぞれ意味があり、対応する〝色・惑星・鉱石・大天使〟などがある
➝10個のセフィラはモーセの十戒にも対応していて、〝モーセは40日かけて神からカバラを伝授され、その思想を図式化〟したものが、「生命の樹」だといわれている
セカンドインパクト
- 葛城ミサトのお父さんである葛城博士率いる南極調査隊が南極大陸で関与
➝S2機関〈Super Solenoid 機関〉という名前の永久機関の開発研究者
➝南極にいるアダムの生命の実がS2機関ぽいと気づいた博士は、現地へ向かい調査開始
➝人の遺伝子をダイブさせてアダムの覚醒に成功
➝用意していたロンギヌスの槍を使い、アダムの覚醒を止めて封印しようとしたが失敗
➝この時に起きた大爆発がセカンドインパクト - 人類の半分が死滅し、大量の海洋生物も死滅〈海の浄化〉
➝海が赤くなってしまった - ゼーレの目標とする人類補完計画の最初の段階
- 供物:4本の槍と4体のアダムス
サードインパクト
- 初号機にサルベージされている〝碇ユイの魂〟と、ユイの子供である初号機パイロット〝碇シンジの魂〟が、エヴァ初号機を通じて共感した結果、シンクロ率が急激に高まり初号機が覚醒する〈疑似シン化第一覚醒形態〉
➝覚醒状態の初号機が第10使徒を捕食することにより、知恵の実〈碇シンジ〉と生命の実〈使徒〉を保有している状態になり、更なる進化が始まった〈疑似シン化第二覚醒形態〉 - Mark.6がカシウスの槍を初号機にとうてきで突き刺すことでサードインパクトの一時停止
➡これまでをニアサードインパクトという - 〝破〟と次回作の〝Q〟の間に該当する空白の14年間で、ニアサードの続きが起こされるが、断片的な情報しかなく詳しい描写はなし
- 碇シンジがニアサードインパクトのトリガー
- サードインパクトにより大地が浄化されて赤くなってしまった
- ゼーレの目標とする人類補完計画の2段階目
トリガー
- 〝インパクト〟という世界を巻き込んだ大災害〈ゼーレやゲンドウからしたら目的を果たすための儀式〉を起こすためのきっかけ
- セカンドインパクトのトリガー
➝詳細は不明:槍を4本使用 - ニアサードインパクトのトリガー
➝碇ユイの魂・碇シンジの魂・初号機・碇シンジの願い〈綾波を返せ!〉 - サードインパクトのトリガー
➝空白の14年の間に起きた、ネルフVSヴィレによる何か。。。 - フォースインパクトのトリガー
➝碇シンジの魂・渚カヲルの魂・エヴァ13号機・2本の槍・碇シンジの願い〈世界を創りなおす!〉 - アディショナルインパクトのトリガー
《碇ゲンドウのトリガー》
➝碇ゲンドウの魂・13号機・黒き月から創られた1本の槍・ゲンドウの願い〈碇ユイを自身で見送りたい〉
《碇シンジ》
➝碇シンジの魂・初号機・黒き月から創られた1本の槍・シンジの願い〈エヴァのない新たな世界を創る⇨NEON GENESIS〉
マウナケア観測所

- アメリカのハワイ島・マウナケア山にある天体観測所
- 標高:4,205m
- 4,100m付近に合計12基の望遠鏡が設置
- 赤外線で第8の使徒を補足
セントラルドグマ

- 分子生物学における情報伝達の概念、伝達してたんぱく質になる
①体内のDNAをDNAポリメラーゼはコピーすることができる
※DNAとはデオキシリボ核酸といって、生物の設計図
②DNA〈コピー版〉はRNAポリメラーゼにより転写されてmRNA〈messengerRNA〉になる
※RNAとはリボ核酸といって、遺伝情報の伝達・たんぱく質の合成をする細胞の機構
③mRNAは細胞中のリボソームに結合してたんぱく質になる
※リボソームとはmRNAの遺伝情報を読み込み、たんぱく質へと変換する細胞の機構 - 儀式を執り行うところ
➝Central:中心
➝Dogma:教義〈宗教内の主張〉
バチカン条約
- 一国のエヴァ保有数は3体までという国際的な取り決め
- セカンドインパクト発生時に光の巨人4体が関係していることから、〝エヴァを4体揃えるのはインパクトの引き金になりかねない?〟という思惑からなのでは?
IPEA
- International Project Evangelion Agency
➝国際エヴァンゲリオン計画機構 - 〈0:57:46〉バチカン条約の絡みで2号機を封印する時、壁に「UN IPEA」と書かれているため国連法案である
:国連〈国際連合:United Nations〉 - 〈1:24:57〉マリが2号機を拝借したとき、開いていく大きな扉に〝IPEA〟と書かれている
ダミーシステム
- マルドゥック計画〈エヴァの無人兵器化〉によるもの
➝本来仮設5号機に搭載予定だったが、碇ゲンドウの思惑により頓挫された
➝4号機は実験の失敗により消滅
➝3号機は使徒に寄生され、ダミーシステム搭載の初号機により処分
➝2号機はバチカン条約により凍結中
➝初号機にダミーシステムを搭載
➝零号機は第8使徒との戦いにより修理中 - ゴルゴダベースからの直送品
➝ゴルゴダベースという基地としての詳細は不明
➝マイナス宇宙内のゴルゴダオブジェクトから? - ゴルゴダとは?
➝エヴァでは〝ゴルゴダ〟と表記されているが、イスラエルの聖墳墓教会には〝ゴルゴタの丘〟というイエスキリストが磔刑〈たっけい:十字架の刑〉された場所がある
➝イスラエルの「エルサレム旧市街」にある聖墳墓教会の2Fにある〝磔刑の祭壇〟に「ゴルゴダの丘〈岩〉」に直接さわれる場所がある
- ウルトラマンA〈エース〉の14・15話にも〝ゴルゴダ星〟として登場
➝フェイクのウルトラサインでマイナス宇宙のゴルゴダ星に集まり、
・ウルトラマン
・ゾフィー
・ウルトラセブン
・ウルトラマンジャック
のウルトラ4兄弟がヤプール人にはめられて十字架に架けられて、エースキラーによってエネルギーと技を奪われる人気あるエピソード - ゴルゴ13の語源がゴルゴタで〝頭蓋骨〟の意味
- ヒエロニムス〈キリスト教の聖職者・神学者〉
➝全ての聖書の翻訳をした
➝エルサレムでは処刑場をゴルゴタと呼んでいた
➝ゴルゴタにアダムの墓があったといわれている
➝〝されこうべの場所〟を頭蓋骨が散在する〝斬首場〟と意味していた - カトリック教会から分離したプロテスタントは福音主義を理念として、ゴルゴタではなく〝カルヴァリー〈Calvary〉と呼んでいた
裏コード・ザビースト
- 肩の拘束具が壊れて2本、背中からは14本のリストリクター〈エンジン出力を抑えるリミッター〉 が解除状態になり、普段よりも出力があがるため機動性が上がる
- 裏コードとは音楽用語
➝特殊なコードの関係性を示したもの
➝ダイアトニックコードを前提とした場合、〝♭II7〟が裏コード
➝〝♭II7〟はドミナントセブンスと同じ不安定な構成音を持っていて、ドミナントセブンスの代わりに活用できる - エヴァ2号機の〝獣化第2形態〟
➝ヒトを捨てて〈プラグ深度が汚染区域に突入〉、闘争に特化させた形態 - エヴァQではアスカが搭乗した改2号機で、〝獣化第4形態〟にあたる〝コード777〟を発動
- シン・エヴァではアスカが搭乗した新2号機で、〝パイロットが使徒化することによってエヴァが神格化する〝裏CORD999〟を発動
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
- 真希波・マリ・イラストリアスが2号機のビースト進化中に、自分を奮い立たせるために発したことわざ
- 捨て身の覚悟をもってやれば何事も達成できるということわざ
- 空也上人〈くうやしょうにん〉
- 山川の〈ヤマカワノ〉
末に流るる〈サキニナガルル〉
橡殻も〈トチガラモ〉
身を捨ててこそ〈ミヲステテコソ〉
浮かむ瀬もあれ〈ウカブセモアレ〉
➝山間部の川を流れてきたトチの実は、自らを川に投げ入れたからやがては浮かんできて、下流まで流れ着くことができた
Quickening〈次回予告〉
- 胎動する
➝お腹の赤ちゃんが動くこと
➝物語が動き始めること - タイトルである序・破・Q〈急〉は日本の雅楽から生まれた概念
➝文章構成における種類
・三段構成:序破急〈ジョハキュウ〉
・四段構成:起承転結〈キショウテンケツ〉
・五段構成:起承鋪叙結〈キショウホジョケツ〉 - 漢字の〝急〟ではなく英語の〝Q〟が使われているのは、物語が本来とは大きくそれてしまったため、新約聖書関連の〝Q資料〟のエッセンスを加えたから、〝急〟ではなく〝Q〟?
➝Q資料とは、「マタイ福音書」・「ルカ福音書」を執筆したときに参考にした、仮説上のイエスキリストの言葉集 - 直立している渚カヲルの前に描かれているマークは〝ウルトラサイン〟
豆知識
- 第8の使徒との戦いのとき、初号機スタート時の背景にあるのが、新潟県の〝広神ダム〟がモデル

- NERVのアメリカ第二支部はネヴァダ砂漠
➝エヴァ4号機にS²機関の搭載実験をしたときに事故により消滅 - 〈エヴァンゲリオン新劇場版:破〉の詳細を知るうえでこれ以上の資料はありません
リンク
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